ネットショップの運営をしていると、アクセス数が気になって仕方ない時がありますよね。特に「アクセス数×転換率×客単価」という公式は、売上を決定するための重要な指標です。ですが、全体のアクセス数が下がると、ついつい焦ってしまいがち。例えば、昨年と比べて1000アクセスも減った!そんな状況に直面したら、すぐにクーポンを出したり、広告費を増やそうと考えるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。その前にやるべき大事なことがあります。それは、商品ごとのアクセス分析です。これにより、どの商品が影響しているのか、適切な対策を立てるための情報が得られます。
1. アクセス数が減った時の典型的な反応
「アクセス数が減った!どうしよう!」と思うと、多くの人がまず頭に浮かべるのがクーポンやセールの実施です。20%オフクーポンを作成したり、キャンペーンをすぐに始めると、短期的には効果があるかもしれません。ですが、ここで焦ってしまうと、無駄に販促費を使ってしまったり、思ったほどの結果が出ないことも少なくありません。まずは冷静になって、データを詳しく見直すことが大切です。
2. 商品ごとのアクセスを分解する
アクセス数が下がったときに、全体の数字だけを見ていては、どの商品が問題なのかが分かりません。まずやるべきことは、商品ごとのアクセス数を分解して、どの商品が影響しているのかを把握することです。
例えば、昨年の同じ時期や前月と比較することで、どの商品がアクセスを伸ばしているのか、どの商品が落ち込んでいるのかが見えてきます。この分析をすることで、どの商品に対してどのような施策を打つべきかが明確になります。
3. アクセスの変動を理解する
全体的にアクセス数が1000減少したとします。ここで大事なのは、単に全体を見て「アクセスが減った!」と焦るのではなく、どの商品のアクセスが減っているのかを細かくチェックすることです。
例えば、特定の商品が10000アクセス減少していて、別の商品が9000アクセス増加しているケースも考えられます。そういった場合、全体的に見れば1000のマイナスですが、実際には商品の人気や季節的な影響による変動である可能性が高いのです。まずは、どの商品が減っていて、どの商品が増えているのかを把握することが、次の施策を考える上で重要なポイントとなります。
4. 具体的な施策の考え方
アクセスが落ちた商品については、さらに深掘りして「いつから落ち始めたのか」「巻き返しが可能なのか」「その商品に再投資する価値があるのか」を慎重に検討しましょう。一方、アクセスが伸びている商品については、「なぜアクセスが増えたのか」「メディアやSNSで取り上げられた影響か」「セール時期に販売が集中しているのか」を見極め、次のステップに進みます。
一度下がった商品に対して急に手を打つのではなく、長期的な戦略を視野に入れて、商品ごとの成績を把握してから行動することが、無駄な販促費を防ぐためのポイントです。
5. 施策の無駄遣いを防ぐために
アクセスが増えた商品に対しては、その勢いを維持するために限定的な施策を行うと効果的です。例えば、セール時期に限定したポイント変倍キャンペーンを打つなど、タイミングを見計らった施策を実行しましょう。
また、アクセスが落ちた商品に対しては、クーポンや大規模な広告を打つ前に、ターゲット層を見直し、その商品が求められているシーンやタイミングを考えた上での対応が必要です。データに基づいた判断をすることで、無駄なコストをかけずに効果的な施策を実行できます。
まとめ:
アクセス数が下がったとき、すぐに広告やクーポンを展開する前に、まずは商品ごとのアクセスを細かく分析し、どこに問題があるのかを把握することが大切です。全体を見て焦るのではなく、冷静にデータを見直すことで、次のステップがよりクリアになります。
株式会社SABUNでは、クライアント様と一緒にデータを分析し、仮説を立てながら改善策を進めていくお手伝いをしています。焦らず、しっかりとデータに基づいた判断をすることで、より効果的な施策が打てるようになります。
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